大和社会保険労務士事務所

お知らせ

うつ病・正社員の方の障害年金決定

2014.06.10

 昨日は、お二人の方から「障害年金の決定通知が来ました」という、とてもうれしいご報告がありました。

 

 いつも決定が出るとホッとしますが、このお二人の決定(3級)が特別にうれしかったのは、お二人とも正社員で働いている方だったからです。

 

 最近、正社員どころか障害者雇用でも、働いていると3級も認められないケースが多いと感じます。 (人工透析など一部の病気を除いて)

 特に精神疾患の場合は、その傾向が強いです。

 

 今回は、おひとりの方はうつ病だったので、まず無理だろうと思って、審査請求を覚悟していました。

 

 ご本人の、本当は休職して療養した方がよいような症状なのに働かなければならない家庭事情、周りの人に支えられながら、薬を飲みながら毎日必死の思いで働いて、家に帰ったらベッドに倒れこむような状況を汲み取ってもらえたのだ、と思うと、久しぶりに審査官にも感謝の気持ちが出てきました。

 

 でも、同じような方で認定されなかった方もいます。その方は今審査請求中ですが。

 

 審査官によって違うのでしょうか?不思議です。

 

 仕事をやめたくても、やめられない人はたくさんいらっしゃいます。

 そういう方がたまたま正社員のままでいられても、お給料の高い部門から低い部門へ異動になったり、

会社の査定は最低で、どうしてもお給料は低いです。

 

 3級というのは、「働くことに制限がある人」というのが認定基準です。

 

 該当する人は皆、スムーズに認めてほしいと思います。


 

記事監修
この記事を書いた人

吉成玲子

職業:大和社会保険労務士事務所 代表社労士

所属:埼玉県社会保険労務士会、障害年金法研究会

27年の銀行勤務を経て、2009年に社会保険労務士として開業。 障害年金の相談員としての経験を経て、2012年より障害年金専門社労士として活動開始。相談件数1000件以上、裁定請求300件、審査請求20件、訴訟補佐人1件(勝訴)の実績を持ち、障害年金受給後のサポートも行い、多数の研修会やセミナーで登壇も行っています。